川崎市にある子育て支援センターや横浜市の子育て支援センターで「ファーストシューズ・子ども靴の選び方」のお話をさせて頂きました。
「ファーストシューズを履く時期」「子ども靴の選び方」「靴の買い方」「靴の買い替え時期」「子ども靴の注意点」等お話をさせて頂きました。
お母さん達が熱心に話を聞いて下さり、子ども靴への関心の高さを感じました。
こんにちは 私は5歳の子供をもつ母親です。*シューフィッターで靴の加工・作成、幼児子ども専用シューフィッター・足育アドバイザーとして日々奮闘しています。 足に合わない靴を履いていると足.膝.腰の病気にもつながり、体の発育.健康にも影響がでてきます。
お子様の健やかな成長のために、正しい靴選びのお手伝いが出来たら嬉しいです。
子ども靴に関してのご相談等承っております お気軽にお声をかけて下さい。
足と靴と健康協議会(FSH)公認シューフィッター
幼児子ども専用シューフィッター
足育アドバイザー 尾又 裕美
*シューフィッターとは、足に関する知識と靴合わせの技能を習得し、足の疾病予防の観点から正しく合った靴を販売するシューフィッティングの専門家です。
今子供の「浮き指」足が増えています。この「浮き指」足は、足の5本の指が上手に使えず足の指で地面を蹴って歩く事が出来ません。その為「土踏まず」の成長が不十分になります。
「土踏まず」の成長が不十分になる原因は、足に合わない靴を履く事と運動不足です。足の指を使って歩けないと、足全体に力をかけられず踵に力がかかります。バランス良く力がかけられない為、体に負荷がかかり骨盤がずれ体全体に歪みを引き起こしてしまいます。
そうすると足の指の変形・膝.腰の病気にもつながっていきます。又すぐ疲れる.よく転ぶ等の症状も出てきてしまいます。
足に合わない靴を履く事によって、子どもの能力を発揮できない環境を作ってしまう事もあるのです。
ファーストシューズを履く時期は、つかまり立ち・伝い歩きや2~3歩歩けるようになったら、ファーストシューズを履く時期です。ファーストシューズは、親が履かせやすいデザイン・そしてマジックテープ等で脱げにくく、足全体を包み込む柔らかい靴がお勧めです。
まだ正確な歩きが出来ていない為、外出時の寒さ対策・異物から足を守る為の靴と考えて頂けたらと思います。
よちよち歩きで10~20歩歩けるようになったら、今度は歩くための靴を購入してください。
① 踵がしっかりしている。
足が靴の中で動かないように踵で固定する事で、歩行が安定します
② 甲の部分できちんと止まる(マジックテープか紐で選ぶ)
足に合わせて甲の高さが調整できるマジックテープか紐のタイプを選びましょう。マジックテープ.紐も子供の足に合わせて、きちんとしめてあげる事が大切です。(靴の中に足があそばない為)
③ つま先に適度な余裕がある。
④ 足先が足の形になっている。つま先に5㎜~10㎜程度余裕がある靴が調度良い状態です。左右長い足の方を優先させてあげて下さい。又中敷(インソール)を取り出してその上に立ってもらい、つま先に5㎜~10㎜程度の余裕がある事を確認して下さい。
⑤ 足が曲がる位置で靴も曲がる。
サイズが大きいと、足と靴が曲がる位置がずれて歩きにくくなります。又靴底が厚すぎたり、柔らかすぎるのも注意してください。
お子さんに靴を履かせる時に、覚えて頂きたいポイントがあります。
子どもは、足の指を曲げて靴に足を入れようとします。ですのでお子さんに靴を履かせたら、足の指先を触って足の指を伸ばしてあげて下さい。
お子さんが足の指を曲げて靴を履く癖がつくと、小さめの靴を履きがちになり外反母趾や足指の変形にもつながります。
お下がりの靴は、前に履いていたお子さんの履き癖がついている為お勧めしていません。
靴を履くお子さんの足.歩き方では当たらない部分が、履き癖のある靴を履く事によって足に当たり、歩き方が不自然になったり、足に違和感を感じるようになったりと影響が出てきてしまいます。
子ども靴の買い替え時期の目安は、2歳半頃までは3か月~4か月、それ以降は半年ごとです。
子供に靴を履かせる時に、「きつそうだなぁ」とか中敷(インソール)を子供の足に合わせて確認をすると買い替え時期が分かりやすいかもしれません。
お風呂で子供の足を洗う時等に、足の指が赤くなっていないか、足の爪が割れていないか等みてあげるといいかもしれません。
子ども靴を買うときはお子さんの足を測り、靴を試し履きをしてシューフィッターの方と相談しながら購入する事をお勧めします。
子供の足はすぐに大きくなります。だからといって大きい靴を履かせないで下さい。大人でいうと大きいスリッパを履いて走り回る感覚です。足も疲れますし、場合によっては足を痛めてしまいます。
親が子供の足に合う靴を選んで、子供の足の成長を守る事が大切です。